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見落としがちな2つの費用

2017.07.27

見落としがちな2つの費用

こんにちは。

家づくりを検討されている方は、もう資金計画はお済ですか?
資金計画では住宅の建築費
土地を購入する方は土地代や仲介手数料
ローンを組むときにかかる手数料や借入時の金利等
計算をして予算を組まれているかと思います。

ですが、ここで見落としがちなのが
新居に引っ越しした後にかかる費用です。
生活費や光熱費等は、新居に引っ越す前からかかる金額なので
引っ越し後のことも予想しやすく
大体これぐらいかかるだろうと計画をされています。
しかし、それ以外にも費用がかかってしまいます。

家を建てると”固定資産税”という市町村に納める税金と
家を美しく保つためと長持ちさせるために
約10~15年ごとに定期的に行った方がよい
“メンテナンス費用”という今まで必要なかった費用が
かかってくることになります。

ですから、単純に毎月のローン返済や光熱費だけに着目して
家づくりの総予算を算出するのではなく
毎年必要になってくる”固定資産税”と
将来必要になってくる”メンテナンス費用”の積み立て費用
また公的年金だけでは不足するであろう
老後資金への備えも考慮しつつ総予算を決めることが
建てた後、心にも懐にも余裕ができ
ゆとりを持って暮らし続けるための非常に大切なポイントとなってきます。

まずメンテナンス費用についてですが
必ず必要になるというわけではありません。
しかし、家の景観や室内を美しく保つためにも
定期的にメンテナンスを行うことをおすすめします。

ですから、先のことを考え
普段の貯金とは別に
「メンテナンス費用」というハッキリとした名目で
毎月1万円でも積み立てしていきましょう。
毎月1万円積み立てると、メンテナンスを行うであろう10年後には
120万円貯まっていることになります。
となると
汚れたり傷んだ外壁や屋根などの塗り替え費用に充てることができます。
また冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった
比較的高額な電化製品が故障した場合でも
その積立金から捻出できれば、突然の大きな出費にも
頭を抱えることなく対応できます。

そして25年後ぐらいには
キッチンやお風呂などの水回り部分をリフォームしたくなるでしょうし
内装、間取りのリフォームもしたくなるでしょう。
その際に、しっかりとした積立金がなければ
ほぼ全額、金利の高いリフォームローンを組まなければいけません。
ですので、メンテナンス費用をしっかりと貯めておける
資金計画を行いましょう。

次に固定資産税についてです。
固定資産税は土地、建物にそれぞれかかってくる税金で
それぞれの評価額の1.4%が税金となっています。

土地に関しては
建物が建つと、200㎡(約60坪)までの土地は
更地の状態の時の6分の1の評価額に課税され
200㎡をこえる土地は3分の1の評価額に課税されることになります。
建物に関しては、当初3年間(長期優良住宅は5年間)は
評価額の半分の金額に課税され
その期間が過ぎると、その時の評価額に課税されることになります。

非常に難しい内容で
上記の説明だけではよく分かりにくいかと思います。
例として、金額を入れて計算してみたいと思います。

例えば、あなたが購入した土地の評価額が
1坪あたり12万円だったと仮定します。
そして仮にあなたが100坪の土地を購入したとします。

となると、60坪までの土地の税金は
12万円×60坪×6分の1×1.4%=16,800円が税金としてかかり
60坪を超えた残りの40坪に関しては
12万円×40坪×3分の1×1.4%=22,400円が税金としてかかります。
これを足して39,200円の税金が土地にかかります。

次に建物についてですが
仮にあなたが1,800万円の家を建てたとします。
家の評価額はだいたいその半分ぐらいの価格となりますので
当初3年間(長期優良住宅は5年間)
900万円×2分の1×1.4%=63000円が建物の税金としてかかります。
その期間経過後は、少し評価がおちたと仮定して
800万円×1.4%=112,000円となります。

そして土地、建物のそれぞれの税金を足すと
当初3年間(長期優良住宅は5年間)は
約10万円ぐらい固定資産税がかかります。
優遇期間経過後は
約15万円ぐらいが固定資産税としてかかってきます。
ですから、この金額を12ヶ月に分割した費用を
メンテナンス費用と同時に毎月積み立てておく必要があります。

ざっくりとお伝えするならば
メンテナンス費用 約1万円+固定資産税 約1万円を
毎月積み立てていくことをおすすめします。

illust3475.png

今回ご説明したとおり、家づくりにかかる金額以外に
建てた後の費用も、しっかりと考慮したうえで予算を決めましょう。
また建てた後の費用として
生活費や光熱費以外にもお金がかかってしまう
“メンテナンス費用””固定資産税”を見落とさずに
余裕ある資金計画にしましょう。

以上、片平でした。

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